ちょうど時刻はお昼の12時。フラウエン教会では12時になるとからくり時計が動き始めます。中央広場に集まった人たちが教会の時計を見上げます。
時刻は12時。まさにお昼時です。
実はこの時間になると中央広場には美味しそうな匂いが漂ってきます。中央広場に面して美味しいソーセージで有名な名門レストラン、ブラートヴルストホイスレがあるのです。
ドイツの味といえば、ソーセージ。堪能しようとお店に入ったのですが、お昼時ということもあって大混雑しています。お店のど真ん中にキッチンがあり、そこで美味しそうなソーセージが何十本も焼かれています。キッチンの周りに配置されたテーブルでは客が美味しそうに焼きたてのソーセージとビールを味わっています。
席があくまで待とうかとも思いましたが、店員に待ってますと伝えるすべがわかりません。が、目の前に"TAKE OUT"の文字が見えます。たどたどしいながらも店員に2つテイクアウトと注文。すると焼きたてのソーセージをパンに挟んで渡してくれました。
美味しそう。
一口頬張ると芳ばしい香りと濃厚な肉汁の味が口の中に広がります。
これは美味しい!さすがドイツだ!
あっという間に平らげてしまいました。
お腹が満たされたのでまたぷらぷらと歩き始めます。
ムゼウム橋まで戻った所で歩き疲れたせいか喉が渇いてきた。何か飲み物はとあたりを見回すと売店とカフェが合わさったようなお店が目に入りました。ここにしよう。
店内に入って飲み物を注文。注文したのはもちろんビール!
BECK'Sというビールです。飲んでみるとクセのないさわやかなのどごしでした。ちなみにこのBECK'Sというビールはドイツのそこら中で手に入れることができます。売店に行けばだいたいこのビールがビンかカンで売られています。
ビールで一息入れたのでまた歩き始めます。
城壁の近くにある職人広場という場所に到着。一足踏み入れるとそこはまさに中世の世界。
石畳の道、その両脇には小じんまりとした建物。中にはところ狭しと商品が飾られています。商品もメルヘンチックなものばかり。どこかの中世をテーマにしたテーマパークに迷い込んだような気分になります。
次に乗る列車の時刻が迫ってきたのでニュルンベルク中央駅に向かいます。
この街にもトラムが走っています。街並みともマッチしていますね。
中世の雰囲気をタップリと残した街、ニュルンベルクを堪能しました。しかしこの街の素晴らしい町並みは中世からずっと守られてきたものではありません。中世から栄えたこの街は約七十年前に悲劇に見舞われます。
第二次世界大戦。この戦争でニュルンベルクは市街地の90%が破壊されてしまいました。あの教会も、あの城も、あの駅も破壊されてしまったのです。さらにこの街はナチスドイツの指導者たちを裁くニュルンベルク裁判の舞台にもなったのです。戦後、この街を棄て、別の場所に街を作りなおそうという計画もあったそうです。しかし、ニュルンベルクの人々は街を元の姿に戻すことを決めました。そしてニュルンベルクは破壊されたことを微塵も感じさせないほど復活したのです。
僅かな滞在時間でしたがこの街にすっかり魅せられてしまいました。
もう少し街を見てみたいという未練を残してドイツ南部の大都市ミュンヘンへと向かいます。
続く。
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